防犯カメラの範囲はどのくらい?画角やレンズの種類による違いを解説
防犯カメラの導入を検討しているけど、適切な範囲が分からず不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
防犯カメラは、設置場所や機種選びを間違えると、本来の目的を達成できないばかりか、トラブルに繋がる可能性もあります。
この記事では、防犯カメラの撮影範囲を左右する「画角」と「レンズの種類」について解説し、それぞれのメリット・デメリットを比較することで、適切な機種選びと設置場所の選定をサポートします。
□防犯カメラの撮影範囲を左右する「画角」と「レンズの種類」
防犯カメラの撮影範囲は、レンズの「画角」と「種類」によって大きく変わります。
*画角とは?
画角とは、防犯カメラが撮影できる範囲を示す角度のことです。
水平方向の「水平画角」と垂直方向の「垂直画角」の2種類があり、画角が広いほど、撮影範囲が広がります。
*レンズの種類によって画角は変わる
レンズの種類によって画角は異なり、防犯カメラの用途に適したレンズを選ぶことが重要です。
代表的なレンズの種類には、以下のようなものがあります。
・広角レンズ
画角が広く、広い範囲を撮影できます。
工場や工事現場など、敷地の広い場所を監視するのに適しています。
・望遠レンズ
画角が狭く、遠くの対象物を鮮明に撮影できます。
玄関やベランダなど、特定箇所の防犯対策に適しています。
・バリフォーカルレンズ
画角を調整できるレンズです。
広角と望遠の両方の利点を活かすことができます。
・360度カメラ
全方向を撮影できるカメラです。
店舗やオフィスなどの広い空間の監視に適しています。
□防犯カメラの撮影範囲に関する注意点
防犯カメラの設置には、いくつかの注意点があります。
1:赤外線での撮影範囲
暗闇でも撮影が可能な赤外線カメラは、赤外線の光が届く範囲しか撮影できません。
赤外線の照射距離がそのまま撮影可能範囲となり、昼間の撮影範囲とは異なる場合があります。
屋外で撮影する防犯カメラであれば、20m~30m程度の赤外線照射距離を持つものを選ぶと良いでしょう。
2:死角をつくらない
防犯カメラの真下は、死角になりやすい場所です。
死角をなくすためには、縦にも横にも動くPTZカメラの活用や、複数台の防犯カメラを設置する方法があります。
3:プライバシーへの配慮
個人を特定できるほどの鮮明な映像を記録できる防犯カメラを設置する場合は、プライバシーへの配慮が必要です。
不特定多数の人が通行する屋外に防犯カメラを設置する場合は、「防犯カメラを設置している旨」をしっかりと明示しましょう。
撮影データについても慎重に取り扱う必要があります。
自治体ごとに「防犯カメラ設置のガイドライン」が策定されているので、事前に確認しておきましょう。
□まとめ
防犯カメラの撮影範囲は、レンズの「画角」と「種類」によって大きく変わります。
適切な機種を選ぶためには、それぞれのレンズの特徴を理解し、設置場所や用途に合わせて適切なレンズを選ぶことが重要です。
また、赤外線撮影範囲や死角の発生、プライバシーへの配慮など、設置に関する注意点も理解しておくことで、トラブルを回避し、効果的な防犯対策を実現できます。